◆おはようニュース問答◆

秋平  東京電力の原発の損傷隠しが大きな問題になっているけど、電力業界の新たな不正が明かるみになったんだ。
晴男  えっ、なんだい。
 ウランの輸入で
秋平  東電など九社が、アフリカのナミピア産ウランを産地がわからないように輸入して、原発の核燃料に使ったという問題なんだ。
晴男  何が悪いの?
秋平  南アフリカの人権問題にかかわる国連決議でナミピアの天然資源の持ち出しが禁止されていた時期なんだ。日本共産党の吉井英勝衆院議員が10月末、「密貿易ともいえる国際的取り決め違反だ」と内閣委員会でとりあげた。
晴男  ウランの持ち出しって、いつのこと?
秋平 取引したのは、おもに70年代後半から80年代末ごろ。
晴男  ずいぶん前のことなんだね。
秋平  それが、電力会社の友人に聞いたら、原発の核燃料は契約してから実際の取引まで10年くらい間隔がある。さらに、燃料として原発で使うまでにも十年程度の間隔があるそうだ。
晴男  どうして?
秋平  核燃料は、確実に安定して持っておくため、早めに取引するルールがあるという。
最近まで使用?
晴男  東電の損傷隠しが問題になった80年代後半から最近まで、産地偽装の核燃料が使われていたことになるね。
秋平  吉井議員の国会質問で、電力会社がわざわざ海外のペーパーカンパニーを経由させたり、欧米でウラン鉱石をウラン化合物にして、ウラン鉱石の輸入契約があからさまにならないようにしていたことも明らかになった。1966年の通産省告示170号で、ウラン鉱石、ウラン化合物などの産地の公表が定められているんだが…。
晴男  政府は、いったい何をやっているんだ。
秋平  吉井議員に国もやっと「疑惑をもたれないようにしなければならない」と、調査することを約束した。 
晴男  損傷隠しの不正で経済産業省と電力会社の癒着がさんざん問題になったけど、政府は、原子力基本法の自主・民主・公明の原則にそって、この問題を撤廃究明すべきだ。
 
(2002/11/10・日)