関西電力への申し入れ(HP要旨)  

02・9・27  吉井 英勝
}実施日時 9月27日
  党国会議員団 石井、吉井、藤木3衆議院議員、大沢参議院議員
  関西電力 松村洋原子力発電担当取締役、桑原茂原子力副事業本部長・支配人豊松秀巳原子力企画部長
~9月23日発表の「緊急提言」の趣旨説明。
   趣旨説明の後、吉井より、質問に答えて「第三者機関というのは、国、電力、原発メ
 ーカなどから独立した専門家が、公平な立場で科学的、客観的に調査して、不正事件の全容を解明しひび割れなどの機器の損傷の原因究明などの解析を行って、国民から信頼される活動のできる機関という意味。」
 さらに「企業として、社内的に第三者的立場の人で構成した調査委員会を設けて、保安院への報告の漏れていたものなどキチンと調べて公表することは、当然やっていただ
 きたい。」
※ 「原発損傷隠蔽事件をふまえての5つの緊急提言」は、「あんふぉるましおん」をクリック、次に「5つの緊急提言」をクリックすれば全文がご覧いただけます。
口頭申入れの要点
  1. 保安院へのトラブル報告を隠したり漏れたりしているものの有無を明らかにし、総てを公表すること。
  例示的補足説明
  • 東電福島第一原発調査で4基の原子炉の制御棒駆動系水圧配管のひび割れが14年間
    も報告されずにきたことを明らかにした。
    9月25日の東電の調査発表によっても、86%の配管にひびがあったこと、そのうち3本では貫通するひびであったことが明らかになった。当初、キズをすっと削ったら消えるくらいの軽いものと見ていた。しかし貫通していた。
    9月17日の東電の報告書では、ひびが軽く扱えないこと、「更にひびが進展すると、(ドライヤドライチャンネル部で)金属片が一部脱落するおそれもあった」と記載している。BWRの場合には圧力容器内部に金属片が入って大問題になった89年1月の2F3の事故と同じ問題を生起するという問題。どんな小さいことでも異常のこと、傷、軽いと思われる腐食など、総て明らかにして、その評価、判断は専門家や規制当局に委ねることが大事。
  • PWRというタイプの違う原発だが、配管の老朽化、圧力容器の炉材料の老朽化、放射線損傷という問題は同じ。実際、91年2月には美浜2号機のSG配管のギロチン破断事故があった。細管の止栓率の状況をみても傷は軽く見ることのできないもの。
   関電より「経済産業省から『11月15日までに調査して報告せよ』と指示がでている」 「報告することに関しては、法律で決まっていること、地元との協定で決まっていること、など誠実にやる。通達通り報告していても、現実には報告基準になかったことがでてきて、隠していたといわれると辛い。」
 「どんな小さなキズでも報告をと言うが、小さなキズは機器を手入れして修復して使う。全部を報告せよと言われたら成り立たないので、決められた基準で疑わしいものは発表する。老朽化すれば新しい機器と取り換えるから、取り換え後は新品と同様になる。
 古いプラントが危険というのはおかしい。取り換えていれば新しいものと同じになる。
 (91年美浜原発事故以降)SGを取り換えているので、全くピンピンしたSGになって
 いる。ご理解を願いたい」などの発言。
 重ねて吉井より「小さいとか大丈夫と決めつけないで、ひび、キズなどは総て公表し、電力も安全性評価をするが、公表データを見て専門家をはじめ国民の行う評価・検討に委ねる、声を聞くことが大事」と指摘。
  1. 00年2月22日予算委員会で、美浜3号機の生コンクリートの加水とテストピースのすり替え問題を取り上げた。この吉井質問に当時の深谷通産大臣は「関西電力に事実関係の確認を指示した」と答弁した。
    原子炉格納容器、原子炉格納容器建屋、タービン建屋、その他原子炉関係施設の生コンの状況について、求jコンクリートの強度は問題ないか=生コンに加水という影響はあるかないか、戟jアルカリ骨材反応を起こしているかどうか−についてどうか。
    四国電力伊方原発1号機タービン建屋内のタービン架台でひび−発表(9月26日)
     ※美浜3号 PWR 電気出力82・6万kw 運転開始76年12月1日 建設72年〜
      伊方1号 PWR  〃  56・6万kw  〃  77年9月30日  〃73年〜
      2つの建設時は「石油ショック」に便乗したセメン隠しや、海砂の使用で、アルカリ
      骨材反応の問題を各地で起こしていた頃。
関電「調査した結果、明確なものはでなかった。」
  「(アルカリ骨材反応とは別に)加水そのものによるクラックがないかと見たが、問題になるようなクラックはない。」
「(吉井の『あることはあるのだな』に)コンクリートのひびはないとはいえない。引っ張られたら弱いが、押しつけても大丈夫なものは大丈夫。」
「業者の方で、(生コンプラントで)テストピースのすり替え行われたかどうかは不明。SGの取り替えの時、格納容器をはつった時のコンクリートの強度は大丈夫だった。」
 3. 関西電力の(高浜原発での)プルサーマル計画の中止。
   東京電力福島第一、第二、柏崎刈羽原発の地元では総てプルサーマル事前了解の撤回と不正事件の下でプルサーマルなど論外と党の調査団に表明。関電はMOXデータ不正で実施できる状況にない。この際キッパリ断念を会社として考えるように。
 4. 原発から再生可能エネルギーなどへの転換に電力会社としても努力をつくすこと。
   送電コストを大きく低減できる地域分散型PS、燃料電池との組み合わせ、元工業地帯での再生可能エネルギーによるPSなど独自の努力と個人や自治体、公的セクターなどの再生可能エネルギーの買い取りにより電力を賄い、系統の安定をはかるLNG火力などとの組み合わせも行いながら、新しい時代に向けた取組を期待。
 関電「会社としても再生可能エネルギーに取り組んでいる。」
 5. 内部チェック機能の働く職場
 

 東電には9月24日に話ししたことだが、不正の発見遅れの背景に、長期にわたる「思想差別など人権問題」があった。原子炉規制法にもとづく内部告発の条項にもとづく今回のGEII社の告発以降の経過をみても、人権裁判の和解の精神にたって職場に人々の人権尊重が重要との指摘に、東電は「思想差別など裁判で問題になったことはあってはならないこと。今後人権差別などしない。和解の精神を尊重して臨む」と、我々に表明した。
  関西電力も同じ立場で臨むな。

 関電「その立場で望む。社内の風通しのよさが大事。コミュニケーションは特に現場で重要。」