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162国会 衆議院内閣委員会 2005年3月30日
村田国務大臣・・・村田 吉隆・国家公安委員会委員長
漆間政府参考人・・・漆間 巌・警察庁長官
伊藤政府参考人・・・伊藤 哲朗・警察庁生活安全局長
安藤政府参考人・・・安藤 隆春・警察庁長官官房長
○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。
私は、最初、警察庁長官に十分間というお話になっておりますが、その間に、まず長官に質問します。
ことし、年頭あいさつの中で、治安と信頼回復に向けた五つの留意事項というのを挙げておられて、その中で、不適正な予算執行が相次いで判明し、警察に対する国民の信頼を揺るがすような非違事案が発生するなど、この面でも一層の努力が必要な状況にありますと述べておられました。
北海道警以降この1年間、警察の裏金づくりについて警察は内部調査を進めてきたわけですが、警察の調査は国民の信頼回復に今つながっているというふうに考えておられるかどうかをまず伺います。
〔委員長退席、増田委員長代理着席〕
○漆間政府参考人 昨年以来1年間、北海道警を初めとして、不適正経理問題というのが発覚して、実際上起こったところについては厳しい処分が行われましたし、また、返すべきものは返すということで返還もしなきゃならないというようなこともいろいろ行われました。さらに、最近になってまたいろいろな疑惑も取りざたされているという状況であります。
やはり私としては、一番大事なのは、今の時期にこそ本当に治安をしっかり回復させなきゃならない。この中で足を引っ張っている部分がこの不正経理の問題だということでありまして、まさにそういう部分を早く解決するためにも、我々としては、出てきたものについては早く解明して、正すべきものは正す、それから返すべきものは返す、処分すべき者は処分するというこの方針のもとできちっと対応して、その上で、しっかり職務に専念できるようにしたいと思っております。
残念ながら、今のところまだそうなっていないということでございますので、私としても、今後、力を入れて、まさに治安の回復のためにしっかり働けるように、そのためには信頼の回復がなければ警察活動は成り立ちませんので、そこの部分を頭に入れながら、早く不適正経理の部分についてきちっとした結果を出して、本来の仕事をきちっとやるという仕組みに変えていきたいと思っております。
○吉井委員 一昨年の道警の裏金づくり発覚から1年半たちます。それから、道警の原田宏二さんの証言から大体一年になりますが、この後、北海道警の後、静岡、福岡、宮城、京都、愛知、高知、警視庁、愛媛と次々と裏金づくりの問題が発覚してきました。
内部調査の段階で、資料の廃棄、資料隠ぺい、監査委員への非協力や妨害という行為もありました。そして、一部返還したお話もありましたけれども、しかし、内部調査の中で、結局大事なことの一つは、事実が本当にどうしようもないほど明白になったものは認めてはるわけですよ。同時に、不正は下部の方におっかぶせてしまって、幹部の私的流用の問題については頑として認めないということがずっとやられてきております。
警察幹部の処分というのは非常に不十分で、道警では退職者規定を変えて処分者を救済する措置までとっていますね。結局、警察の調査は組織を守ることを優先しているんじゃないか、こういうふうに見られても仕方がない事態にあると思います。これで長官、国民の信頼は本当に回復できるのか、これはなかなか深刻な問題として考えなきゃいけないと私は思うんですが、伺います。
○漆間政府参考人 今委員御指摘のようなことがございますし、いろいろな形で私的流用なんというのは、あったにもかかわらず、これは全部隠し続けているんだというふうな見方でごらんになる方々からすれば、我々としては、それぞれの都道府県警察がそれぞれの公安委員会の指示を受けながらきちっと解明して、私的流用という部分について立証するようなものは全然出なかった、こう言っていることすら、すべてが信用を置けないという状態になっていれば、これはまさに、そういう状況下では信頼を回復するのは非常に難しいなというのは意識としては私は持っております。
ただしかし、これは、我々としては、できる限りのことをやる、自浄作用を発揮する、このことによって最後は国民あるいは地域住民の理解を得るという方向で対応するのが今やるべきベストの姿であろうと思っていますから、いろいろな形でその過程で御批判はあろうと思いますけれども、御批判に耳を傾けながら、全体的にきちっと仕事ができる仕組みに持っていきたいと思っています。
○吉井委員 私的流用問題というのは、どういう報告書があるにしても、現実の問題としてあることについて、私たちもこの国会の中でこれまでからずっと指摘をしたり取り上げてまいりました。
ことし1月、愛媛県警の現職警官、仙波敏郎巡査部長が裏金告発の動機について語っておられるものを見ていますと、私の誇りは裏金づくりに手を汚さなかったことだ、警察官拝命から38年、階級からいえば今も下から2番目の巡査部長だが、出世できなかった、しかしこれは私の誇りであり、誇りある記録ですと。それで、にせ領収書を書くことは警察官の心の傷になる、こういうことなどをるる語っておられます。
原田さんがOBとして告発されたときも、やはり信頼される警察になってほしいと熱い心情を語っておられました。この仙波さんの場合もやはりそういう思いで、警察官として誇りを持って働きたい、そういう警察になるには裏金問題などがきちっとされなきゃならぬという熱い思いで会見などをされたわけですが、長官はこの現職の警察官のこういう思いをどのように受けとめておられるか、伺います。
○漆間政府参考人 それは、仙波部長のみならず、私らいろいろなところに、私はむしろ地方の勤務の方が長いですから、そこの警察官からも、ともかくこんな裏金の問題とかそういうものは早く片づけて、しっかり仕事ができるようにしてほしい、長官に対してはそういうお願いをするという声は幾らでも入ってきています。
仙波部長がどういう趣旨でやられたかどうかということについては今事実関係を確認しているところでありますけれども、まさに私も、一線の警察の人が、ともかく、変な問題で足を引っ張られる、それで自分たちの仕事がうまくいかないと思われるような、そういう形でやられるのは非常に問題であると思っていますから、先ほども、何回も申し上げておりますけれども、ともかく一線の警察官が満身の力を込めて仕事ができるような環境づくりをしていくのが私の仕事だと思っています。
○吉井委員 長官への質問は10分ということでしたから、あと1問にしておきます。
ブロック別監査室長会議という文書がここにありますが、昨年6月に、日本共産党愛媛県委員会の方に警察関係者と思われる方から送られてまいりました。この資料については、既に山口県の議会で昨年12月9日に、警察庁のブロック別監査室長会議の中国、四国ブロック会議の内容メモと思われるものについては、山口県警本部長が答弁の中でこれのことを認めておられます。
これを見ていると、警察において不正経理、捜査費、活動旅費の不適正執行が明るみに出たら組織として相当なダメージになる、厳しい状況を踏まえて、警察全体の金の使い方を根本的に改善していかなきゃならぬ、疑いの持たれるものをなくしていくんだということで、旅費を振り込みにしながら、通帳を管理していることが聞こえてくるが、会計課が予算を流しているということになるということで、ここに警鐘を、これはこういう事実があるということで語っておりますが、捜査費の執行が、捜査活動に使われているのが十分に信頼を得られる書類か、答えは否である、この文書は、こういったことを述べてあります。
私は、会計課長さんがこのことを会議で言っておられますが、これからわかることは、これは2000年9月の会議のことですが、やはりその当時からこの裏金づくりの問題を警察庁はしっかりつかんでいて、これは何とかしなきゃいかぬという思いがあったということは読み取ることができます。
ですから、年頭あいさつでも言われた信頼回復の努力ということを言うのならば、私は、やはり一つ一つの各県警で出てきた問題もそうですし、最近でいえば仙波巡査部長のような内部告発を正面から受けとめて、そして、報復だ何だということじゃなしに、調査し事実を公開して、こういう不適正なものあるいは裏金づくりの実態などというものについては毅然とした対処をしていく、これが長官として今一番求められていることだと思うんですね。
これをあなたへの質問の最後にしておきたいと思います。
○漆間政府参考人 ブロック別会議の関係につきましては、幾つかブロック別会議はやっていますが、そこに出てきたような話について、これは、当時その会議に警察庁側から出た人間にすべて聞いております。基本的には、13年度から捜査諸雑費制度が入るわけでありますから、その辺についてのいろいろな指示をしているということは認めていますけれども、具体的に不正経理があるからこういうふうにしろというようなことを述べたということを言った者は1人もございません。
それから、そのメモ自体も、だれが書いたかわかりませんが、かなりの誤りがございます。そこから考えますと、やはりそれ自体が正確にそのときのブロック会議の内容を記録したものであるという認識は、我々としては持っておりません。
ただ、委員おっしゃるように、いろいろな形で、こういう問題が起きれば内部から、こうだったんだ、ああだったんだというものが出てくることは当然だと思っていますから、それを踏まえながら、あとは、いかにその中で取捨選択して、この問題についてはやはりきちっとしておくのがいいのか、これはかなりうそが入っているからそう考えなくてもいいのか、ここのところをきちっと私らは泰然と分けて、あとはその中で、この問題をクリアさえできれば国民の信頼を得るような形に今後警察活動を進めていけるというようなものを私自身がきちっと頭に入れて、それを今後遂行していくということが私は大事だと思っています。
○吉井委員 では、長官への質問は終わりまして、愛媛県警の問題について引き続き、これまでから取り上げてまいりましたが、伺います。
愛媛県警の仙波巡査部長は、現職警察官として初めて、実名を明らかにして1月21日に裏金づくりを記者会見で告発されました。この会見の中で、1月27日まで6年間所属していた鉄道警察隊でも、警乗手当を原資にした裏金づくりがやられていることを明らかにしています。
鉄道警察隊というのは、1987年、国鉄分割・民営化に伴い、鉄道公安官制度が廃止されて発足していますが、現在の全国の実人員及び警乗手当支給額は幾らになるのかを最初に政府参考人に伺います。
○伊藤政府参考人 私の方からは、全国の鉄道警察隊員の実員数についてお答えをしたいと思います。
平成16年の4月1日現在で、1882人というふうに承知しております。
○吉井委員 現在の人員及び警乗手当の支給額、要するに列車警乗の国費支弁というのが幾らになるのかというのを、これはもともとあなたの方から資料をもらっているんだけれども、念のため、確認のために聞いているので、専務員で985人、2003年度決算ベースでいったら5486万450円になりますというのが伺っているところですが、そのとおりなんじゃないですか。
○伊藤政府参考人 鉄道警察隊における活動旅費、列車警乗の費用でございますけれども、全国の合計で、平成15年度でございますけれども、5466万450円というふうになっております。
○吉井委員 それで、鉄道警察隊の警乗手当の趣旨、それから、これはいつから実施しているんですか。
○安藤政府参考人 お答えいたします。
御質問の警乗手当というのは、列車警乗に係る旅費のことでございますが、一般的に旅費というのは、御案内のとおり、旅行の実態に応じまして、運賃、日当、宿泊料等が支給されるということであります。警乗手当というのは、運賃につきましてはJRなどから業務証明書というものを受け取りますので、基本的には日当を中心とするというものでございます。
○吉井委員 ですから、旅費規程に基づく日当で、これは1回1700円支給、こういうことでいいんですね。
○伊藤政府参考人 警乗手当は、いわゆる旅費でございまして、国費で支給する場合におきましては、1回1700円でございます。
○吉井委員 それで、仙波さんの場合でいいますと、1999年2月から2005年1月27日まで、ことしの1月まで約6年間、鉄警隊に在職したわけですが、鉄警隊に異動した1999年2月から2001年3月までは、警乗手当の存在さえ知らなかった、警乗手当を受け取ったことがなかったということです。
以前に隊員であった方の話でも、98年までは受け取っていたが、99年、2000年は受け取っていないという話です。それで、2001年からはこれは話がかわるんですが、2001年4月からは警乗手当が支給されて、受け取ることになって初めてこれはわかった。
なぜ2001年4月かといったら、2001年4月からは、情報公開法が施行ですね。ちょうどそれがまた2000年の9月の例の先ほどの文書にかかわってくるわけですが、情報公開を前にして、監査室長等会議も開催され、説明もされているわけです。ですから、警察は、情報公開法施行に対応して会計資料などの取り扱いを手直しして進めてきたということで、その中で、捜査諸雑費制度と国の機関で実施される情報公開制度の説明を行って、やり方を変えていくということになっております。
この警乗手当は、全額国費支弁ですよね。そこで、99年度と2000年度に国が愛媛県警へ支弁した警乗手当の支給の人員と金額は幾らか、これを伺います。
○伊藤政府参考人 平成11年度でございますでしょうか、愛媛県警の方に国の方で支給しました警乗手当の支給額は49万9800円で、延べといいましょうか、実支給人員では4人となります。4人の方に対して、それだけの金額を払っております。次に、平成12年度でございますけれども、6人の方に対しまして、39万7800円支給いたしております。
○吉井委員 ですから、国から愛媛県警へ2年間で約90万円払ったということになるわけですが、それで、これは90万円なんですが、隊員に支給されていないんですね。仙波さんは、1999年から2000年度にかけて、はっきり記録に残っているだけでも8回の警乗手当を受給するに該当する列車警乗をしていると言っているんですが、このことを調べておられますか。
○安藤政府参考人 現在、愛媛県警の調査チームの中で、仙波巡査部長の発言、特に警乗手当を含めまして、今調査中でございます。
〔増田委員長代理退席、委員長着席〕
○吉井委員 これは調査中ということなんですが、旅行命令簿があるでしょう。旅行命令簿というのは保管期間が5年間ですから、これを見れば、そんな大層な調査をせぬでもすぐぱっと出てくるんじゃないんですか。
○安藤政府参考人 お答えいたします。
お尋ねの旅行命令簿につきましては、平成11年度と12年度におきます仙波巡査部長に係る旅行命令簿、これは国費の分でありますが、これは調査をしましたが、現在、存在しないという報告を受けております。
○松下委員長 官房長、マイクの前でしっかりしゃべるようにしてください。
○安藤政府参考人 存在しないということを報告を受けております。
○吉井委員 これは不思議なんですよね。旅行命令簿の保管期間が5年間で、仙波さんの分はなくて、他の隊員の方の旅行命令簿はある。なぜ仙波さんの分だけがないのか、これは非常に不思議な話なんですね。
仙波氏だけが旅行命令を受けていないなどということは極めて不自然です。2年間は旅行命令がなく、その後、旅行命令もちゃんとあったんでしょう、ちゃんと手当も受けて、情報公開以降は受けているということになっているわけですから。警察の方は、これまでから会計資料廃棄とか証拠隠滅を図った経過がありますから、とてもこのやり方じゃ納得できるものじゃありません、信用できるものじゃありません。
警察庁の資料によれば、2000年度の支給した人員は6人となっていますが、本当に6人に支給したんでしょうか。
○安藤政府参考人 先ほど委員の方からるるありましたように、平成13年4月から情報公開施行ということでありますが、これは愛媛県では14年の春からだと私は承知しております。
それで、先ほどの旅行命令簿がないということでございますが、これは一般的に申し上げますと、国費に係る旅行命令というものは行われておらない、そして警乗旅費の請求が行われていないというふうに理解されるところでありますが、他方、仙波巡査部長の先ほど来の警乗の状況に関する発言があるわけでありますので、愛媛県警において、事実を確認いたしているというところであります。
引き続き、可能な限り速やかに事実関係の確認を行うようにさらに督励したいと思いますが、先ほど御指摘の人数分につきましても、またそういう確認をいたしたいと思います。
○吉井委員 2000年9月の監査室長会議というのは、国の機関で実施される情報公開制度を説明するためということで、情報公開でこれらのものが、県によって若干のばらばらはあるかもしれませんけれども、情報公開するからということで、もともと2000年にやっているわけです。それを受けて、2001年度からは、公開ということもありでしょう、実際にこれは支払われるようになっているわけですね。
このとき、いただいた資料で、実員8人となっているんですね。私が調べたところでは、99年も2000年も、鉄警隊の実働は4人なんですよ。実員として資料をいただいた中で8人ということなんですが、このうち2人は庶務で、列車警乗は一切ない。さらに、隊長が1人いらっしゃいますが、99年は隊長1人、2000年から2003年までは隊長ともう1人の隊員が、これは愛媛県警のヘリコプターでテレビ放映するヘリテレビプロジェクトに派遣されていて、実際の列車警乗をできるという状況になかったわけですね。ですから、2000年度の鉄警隊の実働は4人だけだったんです。こうした状況をきちんと把握していらっしゃるのかどうか。
仙波さんに支給していないということで、実働4人ということになりますと、実際には実働をした人は3人だったということになるわけですが、しかし、御答弁にもありましたように、99年度は4人、2000年度は6人に支給したはずなんですね。これは、なぜこういう食い違いが出てくるのか、伺います。
○伊藤政府参考人 年によって実際に支給した人員の差が出ることについて、詳細についてはちょっとわかりませんけれども、愛媛県警の場合は、鉄道警察隊のいわゆる隊員数が非常に少ないわけでございます。そのため、警乗というものを行っていくためには、鉄道警察隊長であるとか、あるいは、ふだんデスクワークを担当している者も必要に応じて列車警乗に当たったというふうに聞いておりますので、そのような形で、年によって人数が変わってくるんだというふうに思っております。
○吉井委員 そうしたら、人数は少ないからそう難しい、たくさんの名簿は要らないんですよ。簡単な話なんですね。実際に支払った人、99年に4人の方にお支払いしたというのならば、国費で支弁したこの隊員の名前ですね、2000年度は6人というんですから、隊員の名前を明らかにしてもらったらいいんです。聞かせてください。
○伊藤政府参考人 具体的に私どもが知っておりますのは、何人に把握したという人数については知っておりますけれども、具体的な名前については承知しておりません。
○吉井委員 これは、私の方でも簡単にわかる話ですから、4人と6人ですから、400人、500人の話じゃないから、これは直ちにまず把握して御報告いただけますね。
○伊藤政府参考人 個人の氏名にわたるものについては、公開できるものとできないものがあろうと思いますので、その点については検討したいと思います。
○吉井委員 これはそんな大層な話と違うわけよね。別に、正規に列車警乗をしておって、手当をもらうこと自身は不正を働いているわけじゃないんですから、もらっている場合だったら。もらった方の、4人だというんだから4人のお名前、プライバシーだとか何か不正だなんだという不都合なことに係るものは一切ないんですよ。だから、これはまず明らかにしていただきたいと思います。
委員長の方でも計らってください。
○松下委員長 理事会で検討します。
○吉井委員 次に、99年と2000年度の愛媛県警鉄警隊の勤務形態がどういうものであったかということについて伺っておきたいんですが、当時の愛媛県警の鉄警隊は24時間勤務の3交代制でしたから、実際には昼は2人が休みで2人が勤務という状況です。事務所に詰める人が1人いて、1人が駅頭の警戒やあるいは現場パトロールですから、だから、この列車警乗というのは本当に時間のあるときでないと1人で行うというのはなかなか大変だったという実態だというふうに伺っております。
しかし、99年度の警乗手当49万9800円を、これはすぐ計算で出てきますから、そうすると1カ月平均24日ということになってくるわけですね、24.5日。それで、2000年度の分でいったら19.5日という計算になります。
これでいくと、もともと事務所に1人、1人が現場パトロールで大変だという中で、1人だけでも出すのが大変というぐらいのときに、実際には実動が4人の中で、仙波さんは手当を受け取っていない、出張命令簿もない。出張命令、仮にないということで3人でやっておったとなると、とてもじゃないけれども、これはそのローテーションを組むこと自体が困難なんですよ。
こういうことは、現場を知っている人からすれば、そういうローテーションを組むこと自体が大変だということがわかっているのに、これでなぜ、実動4人ということを言いながら、仙波さんに払っていなかった、実質3人ということで、うまくローテーションが回転したと言えるのかということは、これは非常に説明の難しい話です。
だから、この点でも氏名をきちんと明らかにして、実際にだれが乗ったのかということで、ローテーションを組むことができたのか、できなかったのかということ自体を明らかにしていくということは、私は鉄警隊のこの手当が裏金になっていたのではないかという問題を解明する上でも大事なことだと思うんですが、何かこのローテーションについて説明できますか。
○伊藤政府参考人 平成11年度の支給額総額は、先ほど申しましたように、49万9800円ということでございますので、月に大体2二十数回ということになります。1人当たりで見ますと、週に2回ほど行かなければならない形になりますけれども、それは、勤務のローテーションから見ると、それほど難しいものではないかなというふうに考えております。
○吉井委員 これは、計算は簡単なんですね。この月平均の試算というのは、支給額を要するに1700円で割る、それで12カ月で割る、これでいきますと、99年度は24.5回なんですね。これを、支給人員は4人というお話でした。しかし、仙波さんはその中から受け取っていなかったということは、仮に出張命令等の記録はないので行っていなかったんだとすると、そもそも支給したと言いながら支給していない人が1人出たことになりますが、3人でローテーションを組むことになるんですよ。
そうすると、もともと当時は、さっき言いましたように、愛媛県警の鉄警隊は24時間勤務の3交代制の時代ですから、実際には、昼は2人が休んで2人が勤務という状況で、事務所に1人が詰めていて、1人が駅頭警備や現場パトロールに出かける。
だから、本当に現実に何人の人が、あなたは何か、1人で見れば週に2回程度だというお話ですが、そうじゃなくて、何人の人が警乗できる余裕があったのかという、そこから見ないと、両面から見ないとローテーションというのは簡単にいく話じゃないんですよ。違いますか。
○伊藤政府参考人 平成11年度に関しましては、支給人員が4人でございますので、これは仙波部長の分は入っておりませんので、仙波部長以外の4人ということになりますから、4人の人間がローテーションで年間、月平均でしょうか、24回強の警乗をしたということになります。
○吉井委員 さっきその名前がわからなかったと言いながら、その4人の名前はわからないのに、何で仙波さんの名前が入っていないことだけよくわかるんですか、おかしいじゃないですか。
○伊藤政府参考人 先ほど旅行命令簿の話がございましたけれども、旅行命令簿に仙波さんの旅行命令簿はございませんので、その人以外の人に対して支給されたということですので、入っていないということになります。
○吉井委員 いや、その旅行命令簿自身が、仙波さん自身はこの管区の8回の警乗をやったと言っているのにないんですから、その命令簿がないこと自体が今問題になっているんですよ。その問題になっているものを、ないことを前提にして、だから仙波さんは4人の中に入ってこない、その論理は余りにもめちゃくちゃなんです。
そうした、要するに、仮に皆さんの論理でいったとしても、4人で回しておった、しかし、仙波さんは払っていませんでしたとなりますと、実質的には実動は3人になるんです。
そうすると、定員いっぱいいっぱいの状況の中で、仙波隊員だけが列車警乗の業務から外れるということはあり得ない話なんですよ、もともと数が少ない中で、ローテーションを組まないとやっていけないんだから。だから、仙波さんが鉄警隊の任務についた99年度、2000年度については、そもそも全員に警乗手当を支払っていないんですよ。
それなのに、仙波さんを除いて3人全員に支払ったという形にするから、こういうふうな現場では考えられない事態が起こっているんですよ。
だれかが受け取れば、これは、全部こういう話は同僚の間で一遍に知れ渡る話なんですよ。国から愛媛県警には支弁されていた、これは答弁でも明らかなんです。しかし、本人には渡っていない。そうしたら、その金は一体どこへ消えたのか。
これがいわゆるこの問題をめぐる裏金の問題として出てきているときですから、これは、国家公安委員長、私が政府参考人相手に時間とってやってきたのは、あなたによくここを聞いてもらって考えてもらわないかぬということで、ちょっと丁寧にやってきました。
それで、警乗手当問題の調査をこれは国家公安委員長としてしっかりと進めていただきたいと思うんですよ。金額は、あなたの感覚からすれば、2年間分、90万ということで、余り大きいように思っておられないかもしれないけれども、しかし、そういう、ここで90万、ここで何ぼというふうに、それが裏金というもので出てきている実態なんですから、だからこれをあなたに徹底的に解明してもらいたい、しっかりこの調査を進めてもらいたいと思うんですが、これは大臣に伺います。
○村田国務大臣 これは、その件につきましては、愛媛県警におきまして本人からも事情を聴取するなどして解明に努めているものと私は考えております。
○吉井委員 県警で調べるのも、調べるのは当たり前の部分ではあるんですけれども、しかし、あなたが調べさせると言っているところ自体がその裏金問題を起こしているところなんだから、だから、調べられる側の人に調べろと言うのは、もともと調査ということについては客観性とか公正性とか信頼性というのは極めて弱い。だから、あなたは、調べさせるのは当然ですけれども、国家公安委員長としてもこの調査は徹底的にやってもらいたいと思います。
○村田国務大臣 調べた結果は愛媛県公安委員会にもきちっと報告されるでしょうから、愛媛県公安委員会が市民の目線に立ってその調査の結果については一定の評価をされるのではないか、こういうふうに思います。
委員長、ちょっと時間をちょうだいいたしまして、答弁の途中でございますが、先ほど市村委員の答弁に際しまして、私、ちょっと間違って答弁をいたしましたので修正をさせていただきたいと思っております。
午前中の答弁でございますが、国家公安委員会の給与に関しまして、段階的に報酬が引き下げられる、こういうふうな趣旨のことを申したわけですが、手当が支給されることとなる基準が引き下げられる、こういうことでございますので、おわびを申し上げて、訂正をさせていただきたいと思います。
○吉井委員 それで、仙波さんが記者会見で明らかにした裏金づくりはこれだけじゃないんですね。
鉄警隊で、上司から、正規のものとは違う、別に電車に乗った回数を水増ししたシフト表作成を指示されたことがあるというお話です。そのときは拒否したんだが、今は別の隊員が実際より乗務回数を多くした表をつくって本部に報告しているという証言もあります。
都道府県警は、毎月、列車警乗実施計画というのを警察庁、管区警察などに提出していると思うんですが、これについて、仙波さんの方はそういう提出はしているということですが、過去3年間の愛媛県警が提出した列車警乗計画を提出していただきたいと思うんですが、これはどうですか。
○伊藤政府参考人 各県が行っております列車警乗でございますけれども、具体的にいろいろな目的を持って列車警乗を行っております。過去3年間の詳細なる列車警乗計画あるいはその実施結果等について御報告いたしますと、ある意味では、私どものどんなところにどういった力点を置いて仕事をしているかということを一般に公開することにもなりかねませんので、その点については、やはり捜査の密行といった部分もございますので、控えさせていただきたいと思っております。
○吉井委員 これは、何ら捜査上問題ない話なんです、これも。どの列車に乗ったかを出せと言っているんじゃないんです。そうじゃなくて、列車警乗の月ごとの回数なんですね。しかも過去のものであって、問題ないんです。
委員長、これは警乗手当支給氏名、さっきの分とあわせて、やはりこれを出して、少しでも解明に近づくことができるように、ぜひ理事会で協議していただきたいと思います。
○松下委員長 委員長が預かります。
○吉井委員 最後に、警察問題で厳しいお話をずっとしてまいりましたが、大臣、私は同時に、大臣もさっき言っておられた、福岡のあの地震災害のところへ調査に行かれたということですが、私も玄界島で警察官の人が頑張ってはるのも見ましたし、それから天神の警固断層のところのビルのガラスが飛びはねて、そこの警備のこととか、いろいろやってはるのをちゃんと私も見てまいりました。
それで、81年の耐震基準が決められて以降に建設されたビルでも、実際に壊れたものが少なからず出ているというのが福岡の実態です。ですから、やはりこの問題は、地震があって警察が動くというのももちろん大事なんですが、それだけにとどまらないで、そもそもこの警固断層周辺のビルなどで、81年以前のビルか以後のビルかで線引きしないで、すべてを対象にきちんと被災状況を調査すること、81年耐震基準での住宅やビルへの改造を進めるように支援することを、これは内閣挙げて取り組むということが、問題が起こってから警察が動くという話じゃなくて、本当にそういう取り組みというのを今は内閣挙げて取り組むということが大事なときだと思うんです。これを最後に大臣に聞いておきます。
○村田国務大臣 56年以降の耐震基準によっておれば建物が一切壊れないということではありませんでして、一応、倒壊するか否か、こういうことを考えているわけでございまして、そこは、もし誤解がありましたら正していただきたいというふうに思います。
ただ、玄界島だけではなくて、市内の方にも、私も現実に屋根の部分が損壊した家屋もこの目で見てまいりましたし、それから、ビルでもいろいろなところが損傷を受けている、そういう実態も現地に参りまして見てまいりましたので、なおかつ、調査が徹底するようにということを、昨日も改めて、市長がおいでになりましたものですから、しっかりと調査をやってくださいと私の方からもお願いをしたわけでございます。
○吉井委員 では、時間が参りましたので、終わります。
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