2005年1月〜2月

0228奈良交通バス運転手の過労死問題を質問

0226受注13社設立会社の宙開発予算のピンはねを予算委員会分科会で追及

0223警察の裏金づくり問題を内閣委員会で追

0222「三位一体」法案を衆院本会議で吉井議員が批判

0218衆院予算委員会で、高速増殖炉「もんじゅ」を再開しないよう追及

0128補正予算で増額された交付税を、地方団体に配分するよう求める

彼はバスのハンドルを握りながら倒れた/過労死これを最後に/吉井議員が質問
遺影手に妻が傍聴


 
夫の遺影を手に中井千代子さん(中央)と「中井さんの労災認定を支援する会」の藤垣全弘事務局長(左)、吉井英勝衆院議員=2月28日、国会内

中井さんの遺影を手に質問する吉井議員

 「この不幸な事件が日本で最後となることを強く願っている」――。日本共産党の吉井英勝議員は2月28日の衆院予算委員会第5分科会で、一昨年10月に奈良市内で起きた奈良交通路線バス運転手の過労死問題を質問しました。
 乗務中、ハンドルを握りながら倒れ急死した中井頴(さとし)さんの妻、千代子さんも傍聴し、一刻も早い夫の労災認定を求め、質疑を見守りました。
 当時勤続22年の中井さん(57)は2003年10月31日、市内のバス停で乗客を降ろし終わった後に倒れ、病院に運ばれる途中死亡しました。死因は大動脈瘤(りゅう)破裂。以前から過労蓄積による体調不良を訴えていた中井さんは亡くなる当日の早朝点呼の時も、乗務中も勤務交替を求めていましたが、会社側から拒否されました。
 頴さんが倒れた様子を千代子さんが知ったのは、亡くなった5日後、匿名の告発メールでです。奈良交通は普通の病死と説明していました。
 国土交通省近畿運輸局は昨年3月、奈良交通に対し、長時間労働など道路運送法の運輸規則に違反したとして、行政処分を行っています。こうしたなか千代子さんは労災申請を決断、昨年5月に奈良労働基準監督署に申請しました。
 質問で吉井議員は、中井さんが死亡した03年10月の勤務は13時間超過が半数近くなど長時間労働が日常化し、そのうえ奈良交通では代替要員も用意していない実態を明らかにした上で、労働災害の早期認定、労働時間の短縮などを「取り組んでもらいたい」とただしました。
 尾辻秀久厚生労働相は「事情をきいたうえで適切に対応したい。個々のことと再発防止にむけ考え、答えを出したい」とのべ、中井さんのケースとともに、過労死再発防止にむけ厚労省として対処していく考えを示しました。
 「夫の同僚数人に電話をかけたら、『しんどい』という言葉ばかり返ってきます。目標は労災認定だけではありません」―勤務を続ける運転手を気遣う千代子さんは、このケースがバス運転手の超過勤務見直しに結びつけば、と期待しています。

(2005.3.1赤旗)

発言内容全文


宇宙開発予算のピンはね/受注13社設立の請負会社/吉井議員指摘

 2月26日に打ち上げられるHUAロケットをはじめとした宇宙開発契約にかかわり、発注者と受注者が一体で価格を水増しし、介在する請負会社がマージンをピンはねして巨額のムダ遣いをしている―。日本共産党の吉井英勝議員が2月25日の衆院予算委員会第4分科会で、年間3千億円の宇宙開発予算をめぐるムダ遣いの構造を明らかにしました。
 吉井氏が取り上げたのは、国からロケットや人工衛星の製造、開発を請け負う独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)。さらにこの仕事を、三菱重工など宇宙産業13社が設立したロケットシステム(RSC)という会社が請け負い、設立した企業に下請け発注するしくみです。宇宙開発契約は競争に適さないとの理由で、ほとんどすべて随意契約となっています。
RSCの「情報収集衛星」の契約金額は2000年度からの4年間で241億円ですが、RSCからメーカー各社に丸投げされた請負金額は221億円で、20億円がRSCにおちる形です。吉井氏は「国の仕事を請け負い割り振るRSCは“談合元締め会社”という性格であり、その談合手数料が20億円という見方もできる」とただしました。
 文科省の坂田東一研究開発局長は「RSCは各社が分担した仕事をとりまとめるシステムインテグレーションの役割を果たしており、談合とは思っていない」と答弁。
吉井氏は、文科省の審議会である宇宙開発委員会が出したHUAロケット打ち上げ失敗の報告書が、RSCについて「自ら製造現場を持たず、技術力、人材、経験において能力に限界がある」と指摘していることを示し、「科学技術に名を借りて巨額の研究開発予算のピンはねが行われていることは認められない」と批判しました。

発言内容全文


宇宙開発予算ピンはね/科学に名を借りた利権あさり

 日本共産党の吉井英勝議員が2月25日の衆院予算委員会分科会で示した宇宙開発での予算のムダ遣いの構造は、科学に名を借りた利権あさりという深刻な問題を投げかけました。
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の前身の宇宙開発事業団(NASDA、03年に他の2団体と統合)の契約をめぐっては98年、吉井氏がNECなど3社から水増し請求があることを指摘し、66億円を国に返還させた事実があります。
 この事件は予定価格と契約額がすべて一致する随意契約で、NASDAと相手企業が一緒になって価格設定を行い、見積もり価格に初めから「水増し」分を含めて高く設定したというものです。
 なぜこういう不正が起こるか。吉井氏は、JAXAに三菱重工や石川島播磨重工など宇宙産業各社から322人が「天上がり」し、メーカー出身の人物が約2割にのぼることを指摘。メーカー13社が設立したロケットシステムが随意契約でJAXAから請け負う段階で契約金額の7〜13%にあたるマージンを稼ぎ、自分の構成企業であるメーカーに丸投げするのでは「すべて相手方のメーカーいいなりの金額になるのではないか」と批判しました。
 実際にJAXAが発注した「情報収集衛星システム開発」の契約例では、16回もの契約変更が行われた結果、金額が当初の650億円から783億円と1.2倍に膨れ上がりました。しかも情報収集衛星については「機密」を理由に、契約変更の内容も衛星の観測データも明らかにされない異常ぶりです。
 年間3000億円近くの宇宙開発予算のうち、国の宇宙開発の実施機関であるJAXAには約7割の2000億円が流れています。宇宙開発を含めて科学技術に予算を投じることは必要ですが、国の研究開発機関であるJAXAが関わった契約でピンはねが行われ、宇宙開発産業の大企業に有利なように巨額の予算をゆがめることがあってはなりません。

(2005.2.26赤旗)

第三者機関で調査せよ/警察の裏金づくり問題を吉井議員追及

 「“裏金づくりをやめてほしい”というのは、まじめに現場で働く警察官の叫びだ」−日本共党の吉井英勝議員は2月23日の衆院内閣委員会で、愛媛県警の裏金づくりを取り上げ、裏金問題を徹底解明しないと警察は再生できないと国家公安委員長に迫りました。
 吉井議員は、かつて大平内閣が示した政府統一見解で、“公務員が虚偽の公文書を作成・行使すれば、虚偽公文書作成同行使罪が成立、また公務員が犯罪があると知ったときは告発する義務がある”としていることを紹介。細田博之官房長官に小泉内閣もこの統一見解を継承しているかどうか尋ねました。細田長官は「小泉内閣も変わりない」と認めました。
 吉井氏は、愛媛県警の仙波敏郎巡査部長(56)が現職警官として初めて告発した同県警裏金づくりの実態を指摘し、虚偽公文書作成同行使罪に当たるのではないかと法務省に質問。法務省の河村博官房審議官は「一般論」としながらも認めました。
 吉井氏はニセ領収書作成を拒否、告発した仙波氏の行為は当然であり、仙波氏を昇進させず、報復人事を実行した同県警の異常さを指摘。村田吉隆国家公安委員長に「徹底解明」を求めました。
 村田国家公安委員長が「愛媛県警がいま調査中」という答弁を繰り返したため、吉井氏は「県警の調査を待つだけの国家公安委員会なら、そんな国家公安委員会はいらない」と厳しく批判。現場まかせではなく、第三者機関を設けて調査するよう求めました。

(2005.2.24赤旗)

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「三位一体」法案を衆院本会議で吉井議員が批判/自治体財政を圧迫

質問する吉井議員=2月22日、衆院本会議

  2月22日の衆院本会議で、国・地方税財政の「三位一体改革」に関連する3法案の趣旨説明と質疑がおこなわれました。
 審議入りしたのは、義務教育費国庫負担法案等「改正」案、都道府県に新たな負担を求める国民健康保険法等「改正」案、農業者への利子補給を廃止する農業近代化資金助成法等「改正」案。
 日本共産党の吉井英勝議員は、「国庫補助負担金と地方交付税を削減するなか不十分な税源移譲しかおこなっていない」と問題点をあげ、「自治体財政を圧迫するもの」と政府の方針を批判しました。
 「三位一体改革」は、地方税財政をめぐる小泉政権の改革方針。(1)国庫補助負担金の廃止・縮減(2)税源移譲を含む税源配分の見直し(3)地方交付税の見直し―の3つを一体となって進めるというもの。地方の財政を圧迫させながら、義務教育費や国民健康保険など国民に身近な分野での国の補助負担金を削減・廃止する計画です。
 吉井議員は、2004年度から2006年度まで4兆円の国庫補助負担金を廃止・縮減する一方、これに見合う税源移譲は3兆円規模で、「1兆円のギャップがある」ことを指摘。「補助負担金の削減に比べ税源移譲が少ないうえ、地方交付税も削減では、地方財源が減収となる。これでどうして地方の自主性、自立性の強化につながるのか」と小泉純一郎首相をただしました。
 小泉首相は、「地方交付税の財源保障機能についてはその全般を見直し、縮小する」「引き続き地方公共団体はじめ関係者の意見を十分ふまえ交付税改革に取りくむ」などと答弁しました。

(2005年2月23日、赤旗

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「もんじゅ」再開 ムダ上塗り/開発費2兆円超す/衆院委で吉井議員指摘

質問に立つ吉井英勝議員=2月18日、衆院予算委

 「もんじゅ」の運転を再開すれば、高速増殖炉開発当初からの投資総額は2兆円を超す―。2月18日、衆院予算委員会での日本共産党の吉井英勝衆院議員の質問で明らかになりました。吉井議員は、政府が進めるプルトニウム循環路線の失敗がはっきりしている中で、これ以上の投資は無駄の上塗りだとして、「もんじゅ」を再開しないよう求めました。
 吉井議員は、これまで「もんじゅ」関連でかかった費用は、建設費や運転管理費に、ナトリウム技術関連費、実験炉「常陽」、再処理工場、燃料開発にかかわる経費を加えれば1兆9千億円をすでに超しており、運転を再開すればさらに2千億円以上必要になるのではないかと質問。文部科学省の坂田研究開発局長はこれを認めました。
 吉井議員は、それだけつぎこんでも高速増殖炉の実用化のめどはたっていないのが現実ではないかと指摘。名古屋高裁金沢支部が国の設置許可は無効とする判決を出し、最高裁の判断も示されない中で「もんじゅ」の再開を強行することは間違いだと批判しました。
 吉井議員は、科学技術に名を借りた無駄遣いをやめ、国の研究開発予算を再生可能エネルギーの研究などにもっと振り向けるべきだと強調しました。

 (2005.2.19赤旗

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増額された交付税地方団体に配分せよ/衆院委で吉井議員要求

 

質問する吉井衆院議員
1月28日、衆院総務委員会

 日本共産党の吉井英勝議員は1月28日の衆院総務委員会で、増額された交付税は翌年度に繰り越すのではなく、地方団体に配分するよう求めました。
 補正関連の交付税法案は、補正予算で増額された1兆1686億円の交付税のうち1339億円を地方に配分し、その大半を翌年度に繰り越すもの。
 吉井議員は、当該年度の交付税はその年度に配分するのが法の原則で、今年は年度当初に2.9九兆円(臨時財政対策債を含む)の交付税が削減され、新潟県中越地震や台風など災害も集中し、災害救助法が適用された自治体数は昨年度の十14に対して今年度はすでに149自治体に及ぶなど、自治体が財源を求めていることをあげ、今年度に交付税を配分するよう求めました。
 麻生総務大臣は「バラマキはできない。来年度の地方財政の健全化に資するので繰り越した」と答弁しました。
 吉井議員は、同特例法が、かつては野党全体が反対した内容であることもあげて批判しました。

(2005.1.29赤旗)

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